


Concept
「手狭なキッチンで調理中の箸やスプーンの置場に困っていた」という声から生まれたカトラリーです。ハンドルをハシオキのように使えるので台所でも便利に使えます。テーブルの上でもコンパクトにセッティングできます。
ラッコがお腹の上で上手に道具を使って食事をする様子に似ているところから「racco」という名前をつけました。

少し大振りに感じますが、混ぜたり、掬ったり、調理にも使いやすいしっかりとした持ち心地です。餃子の具を皮にのせるような作業にも活躍します。

少し大きめでチャーハンを崩しながら掬ったりレンゲのような使い勝手です。麺類にレンゲとして使うのはもちろん、お料理の取り分けにも使いやすいスプーンです。

フラットな先端に、片側に波刃を施しバターを削りやすく塗り広げやすい形状にしました。小ぶりなハンドルでバターケースに収まりやすくなっています。

ジャムをビンから取り出し、パンに塗りやすいことを極めたスプーンです。様々な形状のビンの内側に添わせやすい形を考えました。フラットで塗り広げやすく縁のちょっとした立ち上がりがこぼれにくいデザインとなっています。

指で持つ部分は丸く、お料理を挟む先端は四角く削り出したデザインです。手に馴染みながら、転がりにくく、麺類なども滑らずにしっかりつかむことができ、食べやすくなっています。
Design
吉田守孝 Yoshita Moritaka
プロダクトデザイナー。ヨシタ手工業デザイン室代表。
1988年金沢美術工芸大学卒業後、柳宗理の主宰する(財)柳工業デザイン研究会に入所。2011年同会を退職、ヨシタ手工業デザイン室を設立して代表となる。
現在、多摩美術大学(2007~)、長岡造形大学(2018~)の非常勤講師を務めている。
「手で触れ五感に感じることを大切にしたい」、「手を動かし道具や素材との対話から気づき着想したい」、そういう思いから「ヨシタ手工業デザイン室」と名付け、自分自身の手を動かし、モデルや試作を作りながらデザインを実践。手仕事から工業製品まで手掛け素材や技術を生かし、使いやすさに優れたものづくりを取り組んでいる。グッドデザイン賞/2012年ステンレスラウンドバー鍋敷・2020年トリップウェア等